愛知工科大学 工学部

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宇宙「バカ」の挑戦2015 結果につながった。世界第2位の快挙!

4年越しで掴んだ3位入賞!宇宙「バカ」の挑戦2014

STELA(宇宙技術研究部)が、毎年恒例となった、アメリカ・ネバダ州のブラックロック砂漠で行われた、超小型人工衛星CanSat のサブオービタル(大気圏内)打ち上げ実証実験「ARLISS(A Rocket Launch for International Student Satellites)」のカムバックコンペティションで、なんと世界第2位の快挙を成し遂げました。

宇宙「バカ」の挑戦


AUTの歴史が、想いが進化を遂げた。

アメリカ・ネバダ州のブラックロック砂漠で行われたARLISSでSTELA(宇宙技術研究部)が歴代最高位の「世界第2位」に輝きました。
大会は、連日の激しいストーム(砂嵐)で、他のチームがまったく記録を出せないなか、AUTらしい頑丈なローバと、現地で新たにパラシュートを製作するなどの機転とアイデアを駆使し、あきらめない強い心で好成績を残しました。


今回参加したローバ


アイデアの種は近くにある

今回STELAが用意したローバも、今までの先輩たちに負けないさまざまなアイデアが詰まっています。
例えばGPSの電波を受信しにくい現象が発生したとき、スチール製の空き缶で基盤を覆うことによって電波改善をしました。これは、他大学の学生たちにも驚かれ、こんな解決法があったのかと称賛を浴びました。近くにある素材で代用したアイデアも、柔軟な考え方で実践へと結びつける「AUT 教育」の賜物かもしれません。


About a ARLISSARLISSについて

ARLISS(A Rocket Launch for International Student Satellites)とは、アメリカ・ネバダ州のブラックロック砂漠にて行われる、超小型人工衛星CanSatのサブオービタル(大気圏内)打ち上げ実証実験。この実験はUNISECがアマチュアロケットグループ「エアロパック」の協力のもと、日本、米国、韓国、エジプト、ペルーの大学が製作した衛星の打ち上げを行います。
また、ロケットから放出された小さな衛星やローバが、降下中に飛行制御を行ってゴールへの着地を目指す「Fly-back」アプローチと、パラシュートで軟着陸後に地上を走行してゴールへの到達を目指す「Run-back」アプローチを競うカムバックコンペティションも開催しています。

STELA(宇宙技術研究部)は、このカムバックコンペティションに参加しました。

UNISEC・・・大学宇宙工学コンソーシアム(University Space Engineering Consortium, UNISEC)

About a Rover「ローバ」ってどんなもの?

写真:ローバ

ローバ(Rover)とは、宇宙探査を行う際に使われる、自分で考えて走行する自律型無人探査機のことです。
ローバは月や火星に送られ、人では探査できない場所での画像撮影や鉱石採取などのさまざまな活動を行ってきました。また、地球外での活動をリモート操作で行うため、想像を超えるさまざまな環境に耐えうるための研究が、各専門機関や大学などで行われています。

一瞬の”ひらめき”が結果を左右した

大会は、激しいストーム(砂嵐)のなかでの開催となりました。
各チームとも万全の準備を施しながらも、それを上回る過酷な天候。
そんななかAUTは、今まで培ってきた落下の衝撃に耐える「頑丈なローバ」を武器に打ち上げに挑みましたが、暴風は、ローバをあらぬ方向へ吹き飛ばします。
そんな時、「パラシュートをつくり直してみては?」という意見が上がり、すぐに現地で材料を調達。
その材料とは「傘」。
普段、あまり傘が売られていないアメリカで運よく手に入れることに成功しパラシュートを再製作。抵抗を減らすための、「大きな穴」を開けました。
はじめは「開けすぎかな?」とも思える穴も、その思い切りが功を奏し、見事着地に成功。
着地もままならない他のチームを尻目に、STELAは世界2位という功績を残しました。

The locus of activityチームの活動の軌跡

1チームでの参戦。戦力を集中し、結果につなげた。

今回は2年生メンバーでの参戦。ほかの大学と比べ、比較的若いメンバーでの挑戦でした。柔軟なアイデアや迅速な対応などSTELAの学生らしい、バイタリティの強さが垣間見える闘いを見せてくれました。


AUTらしい頑丈なローバに新たなアイデアを注入。

そもそもSTELAが製作するローバは、衝撃に対する耐久性が高いことで定評があります。今回はそれをさらに見直し、基盤などのパーツや防水性能を強化。
より過酷な環境に耐えられるローバとなりました。

考えることが、結果につながる

ローバの調整には、毎回さまざまな苦悩があります。
今回も、着陸後にパラシュートを上手く切り離すプログラムや機構、GPSセンサのモータによる電波干渉など、多くの障害が発生しました。
しかし、先生や先輩のアドバイス、今までに蓄積された経験やデータ、そして、何よりもあきらめず考えることで、その障害を乗り越えることができました。


常にベストを尽くす。

STELAのメンバーは、ARLISSの他に、種子島ロケットコンテストも参加しています。今回は、ARLISS参加前に種子島ロケットコンテストでの打ち上げを成功させていたため、準備も順調に進み、大きな問題もなく安定した状態で、ARLISSに挑むことができました。もちろん、種子島ロケットコンテストに参加したままのローバではなく、さらに改良を重ねベストを尽くすことは忘れていません。

やはり訪れた、当日の困難

事前の準備は順調にいきました。
しかし、それだけでは終わらないのがARLISS。今回も想定外のことが起こりました。
それは、天候の悪化です。激しいストーム(砂嵐)で、予想落下地点より何キロも流され、満足な結果を残せないチームが続出。
日本で準備した苦労が、ここで泡と消える…。
そんなとき、メンバーからふっと出てきた一言が明暗を分けました。
「パラシュートをつくり直さないか?」


成長は、現場で起きている。

パラシュートをつくり直すといっても、材料がない。そこで思いついたのが…
「傘であれば、代用できるのでは?」
頼ったのは、近くのスーパーマーケットでした。
アメリカのネバダ州では、あまり傘を売っている所がなく、すぐに手に入れられないのですが、勝利の女神は彼らに微笑みます。
運良く、傘とそれを縫いあわせる針と糸を手に入れることができたのです。
しかし、風の抵抗も簡単には読めず、抵抗が大きければ遠くに飛ばされ、小さすぎれば落下の衝撃に耐えられないこともあります。そのバランスを練りながら早速作業にとりかかりました。

思い切りが功を奏す。世界第2位の快挙!

新たなパラシュートを装着して、STELAのローバが天高く舞い上がりました。
他のチームは、あらぬ方向にローバを飛ばされるなか、STELAのローバは予想より3kmほどの誤差で着陸。
実は、新たにつくったパラシュートは砂嵐を間近で見たメンバーが、大きな穴をあけ、風の抵抗を低く作製したものでした。
この大胆に改良したパラシュートが功を奏しました。
強い落下の衝撃にも耐え無事に自律走行へ。その結果、世界第2位の快挙となりました。


教員からの総括Generalization

今回は若いチームでしたが、AUTのSTELAのメンバーとしてのバイタリティを信じ、事前のテストも含め、我々教員陣は見守る姿勢でした。
予想どおり、若さあふれる行動力を見せてくれて、期待以上の結果を残してくれました。
当日は「これはダメかも」と思うようなストーム(砂嵐)のなか、決して諦めることなく立ち向かう姿勢は、非常に感慨深いものとなりました。

写真右:電子制御・ロボット工学科 大西正敏 教授
写真左:電子制御・ロボット工学科 田宮直 准教授


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