愛知工科大学 工学部

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チーム力で2クラス制覇!!K耐久レース東海シリーズ2016

過酷で繊細な耐久レース「頂への挑戦!!」

チーム力で2クラス制覇!!K耐久レース東海シリーズ2016

スパ西浦モーターパークで行われたK(軽自動車)耐久東海シリーズ2016にAUTの「K耐久」サークルから2チームが参戦しました。9月25日の第4戦(4時間耐久)では、NN-Eクラス※1でDXLアルト1号が優勝。11月27日に行われた第5戦(3時間耐久)では、NCクラス※2でアルトスペシャル、NN-EクラスでDXLアルト2号が優勝し、ダブル優勝を達成しました。

※1 NN-Eクラス:ほとんど改造ができないクラス(エキスパートクラス) ※2 NCクラス:改造範囲の狭いクラス

プレッシャーと戦いながら結果を残す

自動車整備の実践の場として、AUT「K耐久」サークルは2013年から参戦し、2014年には早くもKNCクラス※3で優勝。2015年にはKNNクラス※4で優勝しています。わずか3年で常勝チームとなり、メンバーにはかなりのプレッシャーがかかっていました。「先輩たちが打ち立てたレコードタイムを更新して優勝する!」という熱い意気込みで、第4戦は優勝、第5戦はW優勝という快挙を成し遂げました。

  • ※3 KNCクラス:改造範囲の狭いクラス
  • ※4 KNNクラス:ほとんど改造ができないクラス(2016年にKNCクラスはNCクラスへ、KNNクラスはNN-Bクラス・NN-Eクラスに変更されました。)


ポイントはドライバーとメカニックの連携

レースで勝利するための整備の要は、ドライバーにあわせた足回りのセッティングでマシンのポテンシャルを最大限に引き出すこと。
K耐久レースでは3名のドライバーが交代しながら走るため、走り方も一人ひとり違います。
そこで、それぞれの走りにあわせて前後のショックアブソーバーを調節した後、3人の標準はどこなのかを見極めていきます。
ドライバーの運転技術が上がっていくとセッティングを直す必要があるため、練習のたびにタイヤの角度、そして車高も0.5mm単位で調整していきました。
さらに走行練習を有効活用するため、オンボードビデオの映像を使ってイメージトレーニングし、コースのライン取りやコーナーのブレーキングポイントなどを把握しました。
メカニックの細やかな整備とドライバーの努力。この連携がチームの力を高めたのです。
レース本番でもチームの連携は大切。ドライバーはマシンを走らせるだけでなく、インカムでピットクルーと常に連絡をとっています。
ピットクルーは、コース状況の伝達や走行のアドバイスをするほか、時には励ますなど、メンタル面でのフォローもします。
ドライバー交代時には、一人は左ドアから、もう一人は右ドアからドライバーの交代を手助けするといった役割分担をしっかりと決めて、1秒でも早いコースインを目指しました。

K耐久レース東海シリーズ

写真:K耐久レース東海シリーズ

AUTの地元、蒲郡市にあるスパ西浦モーターパークで開催される、軽自動車による耐久レースです。
年間5戦で争われ、第1・2・3・5戦が3時間耐久、第4戦のみ4時間耐久で行われます。
レースごとの順位はもちろんのこと、毎戦ポイントが与えられ、シーズン順位も争われます。出場車両は、エンジン形式と改造できる範囲によってクラスわけされています。レースは、すべてのクラスが同時スタート。毎回、白熱したレースが展開されます。

参戦マシン

写真:参加マシン

カーナンバー⑬「DXLアルト1号」【第4戦】
メーカー:SUZUKI
車種:アルト

写真:参加マシン

カーナンバー⑬「アルトスペシャル」【第5戦】
メーカー:SUZUKI
車種:アルト

写真:参加マシン

カーナンバー⑯「DXLアルト2号」【第4戦・第5戦】
メーカー:SUZUKI
車種:アルト


【第4戦】トラブルを乗り越えて優勝

NN-Eクラスで出場したDXLアルト1号はスタートから中盤にかけてトップ争いを繰り広げるも、後続車両に追突されてマフラーが外れるアクシデントで緊急ピットイン。
4時間耐久では3分間のピットインを必ず4回行う(3時間耐久では3回)ルールがあり、1回のピットインが順位を大きく左右します。
樹脂製の結束バンド3本でマフラーを吊って応急処置をし、すぐさまレースに復帰しました。
ところが、レース終了直前に再度マフラーが外れる最悪の事態に。時間が迫るなか、結束バンド1本だけでマフラーを吊ってコースイン。 2位を1ラップ振り切ってチェッカーフラッグを受けました。
一方、ドライバーが3人とも初レースのDXLアルト2号はNN-Bクラスに出場。
序盤は順調でしたが、中盤にクロスラインで他車に接触。相手はスピンし、DXLアルト2号もバンパーとフェンダーを破損してピットへ。すぐに応急処置をしてコースインし、なんとか2位をキープしてそのままゴール。
しかし、DXLアルト2号は車両規定違反との判定を受けて失格になってしまいました。ともあれ、はじめてのレースで完走できたことは次のレースに向けて大きなステップとなりました。


【第5戦】最下位スタートからW優勝へ

第4戦のNN-Eクラスで優勝を果たしたDXLアルト1号は、クラスをNCクラスに変更し、アルトスペシャルとして参戦。
しかし、レース前のフリー走行でスピンして前輪のロアアーム(タイヤを支えるサスペンションのアーム)を破損するというアクシデントが起きました。
急いで代用品に取り替えたものの、タイヤの角度を調整する時間もなく、祈るような気持ちでスタート。
しかも、この日は雨でウェットコンディション。レースの波乱が予想されるなか、3人のドライバーは心を一つにして慎重にラップを重ねていきました。
その後、前を行くマシンがスピンした隙を見逃さずトップに立つと、そのままペースを変えずに好位置をキープ。終盤には2位を大きく引き離し、1位でゴールしました。
一方、DXLアルト2号はNN-Eクラスに挑戦。しかし、予選で接触アクシデントを起こしてタイムを計測できず、決勝は最下位からのスタートに。
まずは、ラップタイムを下げないようペース維持を心がけて走行。ウェットコンディションで脱落する他車を尻目に安定したタイムでラップを重ね、トップと3ラップ差の2位へと順位をあげました。
終盤にトップを走っていたマシンがフロントサスペンションのトラブルでコースアウトしたため、後続車に詰められないよう安定したタイムをキープし、トップでゴール。
アルトスペシャルは、最下位スタートからの優勝。DXLアルト2号は初優勝。K耐久東海シリーズに参戦してからはじめて2クラスの優勝に輝きました。


ドライバーとメカニックが一つになった力を将来に

アルトスペシャル DXLアルト2号

K耐久東海シリーズの参戦で、学生たちは多くのことを学びました。
第5戦でDXLアルト2号が最後尾からのスタートで優勝したことから、「最後まで諦めずにがんばれば、必ず結果はついてくる」と信じることの大切さを実感。
整備や運転の技術については、普段使いのクルマとレースのマシンでは壊れる原因やプロセスがまったく違うという実践経験も得られました。この経験は、自動車整備士を目指すうえで大きな武器になります。
なにより強く感じたのは、ドライバーとメカニックが一つになった力とチームワークの大切さです。「将来、仕事などでもお互いに助けあって成長していきたい」とメンバーは語ってくれました。


教員からの総括

このレース活動は、走らせている車を整備する点が普段の実習授業とはまったく違います。一般的に学生にハンドルを握らせることはありませんが、軽自動車ならきちんとハンズ(首を守るプロテクター)などを装着すれば安全です。今回の学生たちはすばらしい成績を残してくれましたが、私自身は勝ち負けにこだわっていません。学生たちが楽しみながら一体になってレースを戦ったことが、今後の社会生活で活かせるのだと思います。

写真:機械システム工学科 中嶋 靖 助教


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