LOUIS VUITTON AMERICA`S CUP WORLD SERIES FUKUOKA 観戦記

自動車工業学科 助教 加藤 寛/KATO Hiroshi

加藤研究室サイト

2016年12月ぐらいにアップされていると思います。

2017年3月11日で、震災から6年が経ちます。その間、熊本地震や東日本大震災の大きな余震もあり、震災を忘れず記憶を風化させないように。

第35回アメリカズカップ

2016年11月19日(土)、20日(日)に福岡県福岡市中央区の博多湾に面する地行浜沖にて、第35回アメリカズカップの予選、ワールドシリーズの第9戦、福岡大会が行われましたので観戦記をお伝えいたします。

アメリカズカップとは

まずはアメリカズカップについて説明します。
アメリカズカップとは、1851年、日本では嘉永4年、ペリー来航の2年前、イギリスのロンドン で第1回万国博覧会が開催され、それを記念してヨットレースが行われたのですが、地元イギリスからは14隻、アメリカから1隻が参加し、そこで大勝したのがアメリカ艇で、優勝杯は王室より純銀製の水差しが贈られ、のちにアメリカズカップと呼ばれ、世界最古の国際スポーツトロフィーとなりました。

165年の歴史の中、今回が第35回なのは、第1回アメリカズカップ自体が19年後の1870年でその後数年ごとに大会は行われ、1983年の第25回大会まで132年間アメリカが防衛を続け、この年オーストラリアが勝ち、初めてカップがアメリカ国外に持ち去られました。その後1987年、第26回オーストラリア大会で再びアメリカが勝ち、1995年、第29回アメリカ・サンディエゴ大会でニュージーランドが勝利し、2003年、第31回ニュージーランド・オークランド大会でスイスが勝ち、2010年、第33回スペイン・バレンシア大会で再びアメリカが奪還し、そして、第35回大会は2017年6月に英領バミューダで開催されます。アメリカズカップ本戦は、前回大会の勝者である防衛者(ディフェンダー)と挑戦者(チャレンジャー)での一対一のマッチレースで行われます。

そのチャレンジャーを決めるために、2015年の7月から全9戦の予選シリーズ、ルイ・ヴィトン・アメリカズカップ・ワールドシリーズが参加6チームによって行われ、優勝チームには次のレースでのポイントとして2ポイント、準優勝チームには1ポイント、次に2017年5,6月に英領バミューダで行われる、マッチレース形式のルイ・ヴィトン・アメリカズカップ・クオリファイヤーズで4位までが次に進み、2017年6月に同じく英領バミューダで4チームでのマッチレース、ルイ・ヴィトン・アメリカズカップ・チャレンジャー・プレーオフが行われチャレンジャーが決定し、同じく6月に英領バミューダにてディフェンダーとチャレンジャーとのマッチレースの結果、アメリカズカップを獲得します。

日本からは過去にニッポンチャレンジとして、1992年の第28回アメリカ・サンディエゴ大会、1995年の第29回同じくアメリカ・サンディエゴ大会、2000年の第30回ニュージーランド・オークランド大会の3大会に参加しました。いずれも戦績は4位でした。

蒲郡市はベースキャンプだった

過去の大会は全て国外での大会で、今回の福岡大会は、日本はおろかアジアとしても初開催となりました。御存じの方もおられると思いますが、ニッポンチャレンジが行われていた時の ベースキャンプは本学のある蒲郡市で、三河湾で練習を繰り返していました。  写真は蒲郡駅前のヤマハ発動機建造、ニッポンチャレンジJPN-3です。

2000年を最後に日本のアメリカズカップへの挑戦は途絶える

2000年を最後に日本のアメリカズカップへの挑戦は、資金難等もあり途絶えてしまい ましたが、今回、15年ぶりにソフトバンク・チーム・ジャパンとして日本が参戦しています。ジブ(前部の帆)には「白戸家のお父さん」が描かれています。

今回、ルイ・ヴィトン・アメリカズカップ・ワールドシリーズに参加している6チーム

ORACLE TEAM USA

初めに前回優勝の防衛艇、アメリカのORACLE TEAM USA世界有数のソフトウエア会社がスポンサーで、1,000個以上のセンサーが組み込まれ、ヨットレースも情報戦です。また、日本のヤンマーもスポンサーで伴走艇にマリンエンジンとドライブシステムが提供されています。
 ちなみに本学短大の始動エンジンの分解組立用にヤンマーのエンジンを使用しています。

Land Rover BAR

イギリスのLand Rover BAR スキッパー兼チーム代表はオリンピック4大会連続金メダルを獲得しているサー・ベン・エインズリーで、今大会8戦終了時点で、トップに立っています。

Emirates Team New Zealand

ニュージーランドのEmirates Team New Zealand 第29回大会で優勝し、アメリカ以外で初の防衛にも成功しました。スキッパー兼セーリングディレクターは、カタマラン艇の、世界チャンピオン15回を数えるマルチハルヨットの第一人者、グレン・アシュビーです。

Artemis Racing

スウェーデンのArtemis Racingでスキッパーは、リオ五輪銀メダリストネイサン・アウタリッジです。チーム名のアルテミスとは、ギリシャ神話の狩猟の女神で弓矢を構えています。

Groupama Team France

フランスのGroupama Team Franceでスキッパーは国際セーリング連盟のセーラーオブザイヤーを2回受賞しているフランク・カマです。

SoftBank Team Japan

最後に日本のSoftBank Team Japanスキッパー兼CEOは、過去にニュージーランドチームでアメリカズカップの奪取、防衛に成功したディーン・バーガーです。下の写真の一番右側です。

また、バウマン兼総監督には、日本人として過去4回アメリカズカップに挑戦した、早福和彦さん。写真の右から2人目です。早福総監督は、1990年、ニッポンチャレンジからヨットを始めて、当時の蒲郡ベースキャンプで生活をしていました。
 蒲郡との縁も深い、最年長の50歳です。

ここで今回のアメリカズカップ・ワールドシリーズで使用されているヨットを紹介します。型式はAC45Fと呼ばれるカタマランヨット(双胴艇)で、ACはアメリカズカップ、45は全長45ft、Fはフォイリングを表し、全チーム同一規格のワンデザイン艇でクルーは5人+ゲスト一名です。

船体のほとんどがカーボン製

船体のほとんどがカーボン製で、全長が13.45m、マスト高さが21.5m、重量がこの大きさにもかかわらず、1320kgと乗用車よりも軽量です。SoftBankと書かれた帆はカーボンフレームと特殊フィルムで形成されたウイングセール(硬質帆)。

そして最大の特徴は、Artemis Racing艇の下側に見える水中に突き出す板状のダガーボードに水中翼(フォイル)を持っていることです。

土曜日のレースは風もあり、よくフォイリング(翼走)を行っていました。ニッポンチャレンジ時代は一般的なヨットを想像するモノハル(単胴艇)でしたが2010年の第33回大会でカタマラン対トリマラン(三胴艇)の対決があり、2013年の第34回の前回の大会で、New Zealand艇がフォイリングに成功して、水の抵抗が無くなり、風速を超えた帆走速度で新時代へと移行しました。

昔のヨットレースでは考えられないスピードで体感速度は200km/hと言われていて、迫力のあるレースが日本の海岸から見ることができる時代となりました。

開会式

開会式ではペッパー君による開会宣言や、2016年6月に幕張で行われた「レッドブルエアレース」第三戦で日本人初優勝をした室屋義秀選手によるデモが行われました。

レース

土曜日に3レース、日曜日は風があまりありませんでしたが3レースあり、特に日曜日はポイントが2倍になるスーパーサンデーでしたが、結果イギリスのLand Rover BARが優勝し、同時に予選シリーズ、ルイ・ヴィトン・アメリカズカップ・ワールドシリーズを勝ち取りました。
 とびらの写真がシャンパンファイトです。

また、各艇にカメラが装着されていたり、ヘリコプターによる空撮があったり、テレビ中継では画像処理された画面で、スタートラインやフィニッシュラインなど分かりやすく写されていました。ネット動画にもたくさんアップされているので、これを読んで興味の出た人は検索してみて下さい。

残念ながらSoftBank Team Japanは上位に入ることは出来ませんでしたが、次は2017年5,6月に英領バミューダで行われる、マッチレース形式のルイ・ヴィトン・アメリカズカップ・クオリファイヤーズに参戦します。その時の艇はACクラスで各チームがルールの範囲内で独自に開発した 15m艇となるので、まだまだ分かりません。

実は写真はありませんが、その大会で使用するAC50艇は本学のある蒲郡市の「ヤマハ発動機 蒲郡事業所」にて製造が始まっています。
 ぜひ今後もSoftBank Team Japanを応援していきましょう。

本学には2014年からヨット部が新設され、2016年11月には全国学生体育会である全日本学生ヨット連盟の学生会議および評議会において活動実績が認められ、本学ヨット部の全日本学生ヨット連盟の加盟が正式に承認されました。

いかがでしたか?


自動車短期大学は自動車専門学校に比べ、時間的な余裕があり、目の前が海でボート免許の取得も可能で、マリンスポーツやモータースポーツも可能ですから、楽しい学生生活が送れるのではないかと思います。


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