情報メディア学科 宇野研究室

未来のクルマの安全と便利を生み出す研究

従来とは異なる、自由な発想のもとに新たなフィールドに乗り込む。

現在、自動車メーカー各社は安全のための様々なシステムを開発し、競争しあっています。
我々が研究しているのは、道路の交通状況を監視し、無線技術を用いてリアルタイムの情報を各車両に提供することによって、視界の悪い交差点など、事故が起こりそうな状況が発生した場合に警告を発信するシステムです。また、車だけでなく、歩行者や自転車との衝突も回避できます。
さらに研究が進めば、ブレーキ動作に連動し、見通しの悪い交差点でも自動で接触を回避するシステムにも応用できます。

無線技術を用いた交通状況確認システム、衝突防止システムの研究

現在、クルマで使われている無線技術は、GPSやETC や760MHzなど様々なものがありますが、あくまで自分が運転するための補助的な技術です。
我々が研究しているのは、自分が運転しているクルマの状況以外の情報、つまり他のクルマの運行状況を確認し、安全の確保や利便に活用する技術の研究です。
交差点での交通事故は、約5割が信号機のない交差点で起きています。ということは、その交差点に侵入する前に、見えない場所の他のクルマの運行状況がわかれば気をつけることができます。
その情報を取得するために、道路側と車側に各種センサやWi-Fiなどの無線モジュールを取りつけ、情報をリアルタイムで取得、配信することで事故を減らすことも可能になります。本システムの特徴は、低コスト、低消費電力にあります。従って、どんな交差点にも対応できます。さらには、歩行者や自転車が小型センサ端末を携行することにより、歩行者や自転車との事故を減らすことができます。
これらの交通情報を応用すれば、図のように、バスの交通情報とバス利用者の情報のマッチングを最適化して、デマンドバス(利用者の呼び出しに応じて運行するバス)を効率的に運行することが可能です。
このような我々の研究は、今後のクルマ社会の安全と利便性を向上させる上で、とてもやりがいのあるテーマです。

バスの乗車を便利にするシステム


実際に道路側と車側にセンサと受信機を取りつけ、通行状況や、クルマの動作を記録する実験を行っています。

今後の研究と課題、社会の展望

最近は、我々の研究がメディアなどで話題になっていますし、近距離無線モジュールについては、NECエンジニアリング(株)の御協力のもと研究を進めています。また、現在、自動車部品メーカー、電子機器メーカーと協業しています。しかし、この研究には大きな課題があります。
この技術を導入していくためには、クルマや道路に互いに機器を設置しなければならず、各自動車メーカーや国との連携、協力が不可欠となります。
現在、自動車メーカー各社からも、画像認識技術やセンサ技術を利用して、周囲の安全確保や自動で衝突を回避する技術などが搭載されたクルマが販売されています。
また、国も渋滞情報のVICSやDSRCと呼ばれる次世代ETC、760MHzなどを用いて、安全や利便の担保を図っています。しかし、我々が行っている研究のような技術を各メーカー、産官の枠を超えて導入し、各社の知識と技術を合わせれば、事故のないもっと安全で便利なクルマ社会の構築が可能となります。
この研究が今以上に社会から注目され、各関係機関との連携を促し、研究技術がカーナビなどに搭載されることで、交通事故をなくす。今後のクルマ社会の安全や利便性を確保できるようにすることが私の夢です。

学生へのメッセージ

我々の研究は、まだ始まったばかりですし、これから超えなければならない壁も多く存在しています。しかし、実現すれば事故がなくなるなど、クルマ社会にとって非常に有意義な研究です。そして、応用すれば自転車にセンサを搭載させて事故を防ぐなど、可能性はさらに広げられます。
そのためには、自転車に乗る際にセンサとスマートフォンを連携させるなど、様々な発想・知識や技術を応用することも必要となってきます。
裏を返せば本研究に携わることで、モノづくりにおいても様々な知識や技術を修得することが可能です。
AUTはITSという分野で、本研究以外にも未来のクルマ社会に影響を与える様々な研究を行っており、それらも非常に新しい研究で、各種メディアから注目を集めています。
他の大学ではなかなか味わえない、まったく新しい分野での研究。もし興味を持たれたら、ぜひオープンキャンパスなどでITS研究所や我々の研究室に遊びに来てください。

宇野 新太郎 教授 プロフィール

宇野先生

宇野 新太郎 教授(博士(工学))
工学部 情報メディア学科

専門

情報通信ネットワーク/モバイル通信ネットワーク

経歴

東芝総合研究所
ノキアリサーチセンター東京
モトローラ日本研究所
Huawei Technologies Japan
平成23年4月 愛知工科大学 情報メディア学科 教授
平成29年4月 愛知工科大学ITS研究所長

受賞歴

東芝STEP(S&S開発強化)運動表彰(1994年6月) / モトローラ2003MJL Excellence Awards(2004年1月)

好きなこと

体を動かすことが好きで、ジョギングや野球など、スポーツもいろいろやっています。 休日は、音楽を聴いたり、読書をしたりとゆったりと時間を過ごすことも多いですね。また、ウォーキングなどのイベントにも参加しています。

研究のやりがい

我々の研究は、社会に大きく貢献できる内容であり、まだ日本で誰もやっていない研究でもあります。実現に向け、いろいろな準備も必要とされますが、それも含めて大きな醍醐味となっています。

研究室で身につくこと

未開発の研究分野であるため、今後の実現に向けて、様々な技術の応用が必要となります。無線技術、センサ技術、通信ネットワーク、シミュレーション、スマートフォン用アプリケーションなど多様な技術についての知識が深まると思います。

今後の目標

将来的に、私の研究する技術がカーナビなどに搭載され、どんな交差点でも接近するクルマや人などの情報が表示され、交通事故がなくなることが夢です。 様々な新しい技術を取り入れ、もっと安全なクルマ社会を目指すための研究を行っていきたいと思います。


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