トピックス(高度交通システム研究所)
AUT発 交通社会の安全を守るセンシングテクノロジー。

高度交通システム研究の概要
高度交通システム(ITS)研究所では、自動車の事故や渋滞・環境対策など現代の交通社会が抱えるさまざまな問題を、最先端情報通信技術や制御技術を使って解決する「高度道路交通システム(Intelligent Transport Systems:ITS)」の研究に取り組んでいます。本研究所提案の「次世代高度交通システムのための基礎的研究とその実利用」は、文部科学省「私立大学戦略的研究基盤形成支援事業」に採択され、2008年度から2012年度までの5年計画でプロジェクトが進行中です。
人は、想像以上にぼんやりしている。
どんなに安全な自動車でも、それを運転するのは“人”。ドライバーが運転中に携帯電話を使用※すれば事故が起こりやすくなります。それは自転車でも同じこと。私たちは自転車の走行時に無意識に視線を動かして危険を察知しています。その動きは、90秒間に220回。1秒間に2.4回もの速さで前後左右をチェックしているのです。しかし、携帯メールを打ちながら運転※したときの視線の動きは、150回に激減。視野も狭まり、左右は全く見えていません。こうしたドライバーの挙動を調べて分析し、安全な交通社会を実現するための研究に取り組んでいるのが、AUTの高度交通システム(ITS)研究所です。
企業へ、社会へ、フィードバックされる研究。
本研究所提案の「次世代高度交通システムのための基礎的研究とその実利用」は、2008年度の文部科学省「私立大学戦略的研究基盤形成支援事業」に採択され、5年計画でドライビングシミュレーターやモーションキャプチャー(リアルタイム3次元動作・視線計測解析システム)を導入。将来は、ドライバーのわき見や携帯電話使用をクルマが検知・警告するシステムの実現を目指します。さらに、加齢に伴う動体視力や視野の変化を観測し、高齢者ドライバーにやさしいクルマづくりにも役立てていきます。
高度交通システム(ITS)研究所の設備
ドライビングシミュレーター(D3sim)

運転席から見える景色をCG映像でスクリーンに映し、ドライバーが運転中に携帯電話を使用したときの視野の狭まりや、歩行者が飛び出した際の挙動など、実際の道路ではおこなえないような実験をおこないます。
ドライビングシミュレーターのシナリオ計算機

市街地での歩行者の飛びだし、交差点での右折車と直進車の事故、高速道路での逆走車など、実車では実験できないが安全上重要な場面を設定し、車、自転車、人などの配置を作成します。
モーションキャプチャー(リアルタイム3次元動作・ 視線計測解析システム)

ドライバーの動作を赤外線反射カメラで撮影し、コンピュータで解析するモーションキャプチャーと視線計測装置を組みあわせたもので、計測した動作はCGやアニメーションにも展開できます。東海4県の大学で唯一、AUTだけが導入した画期的なシステムです。
