種類
内容
電池名称
一次電池
乾電池のように充電できないもので、放
電すると再使用不可能なもの
マンガン乾電池、アルカリ乾電池、水銀
電池、酸化銀電池など
二次電池
放電しても充電することで繰り返し使用が
可能なもの
鉛蓄電池、ニッケルカドミウム蓄電池、リ
チウムイオン蓄電池など
充電状態
  陰極板     電解液      陽極板
Pb  +  2HSO  +  PbO
(海綿状鉛)  (希硫酸)    (二酸化鉛)
+                  +
 H                1/2 O
(水素)                (酸素)
放電状態
陰極板      電解液     陽極板
PbSO  +  2HO  +  PbSO
 (硫酸鉛)     (水)      (硫酸鉛)
+                   +
  H                 1/2 O
 (水素)                (酸素)

放電量(Ah)
充電時間(h)= ─────── × (1.2〜1.5)
充電電流(A)

バッテリー容量(Ah)=放電電流(A)×放電時間(h)
BATTERY


1.電池の種類














2.自動車用バッテリー(鉛蓄電池)

   ●自動車用バッテリーとしては、鉛電池が使用されいるが、その理由として製造コストが安いことと、短時間に
   電気を大量に取り出すことが出来るからである。

 (1)自動車用バッテリーの種類

                                 ┌ 低アンチモン・バッテリー
                   ┌ 普通型バッテリー ┤
                   │             └ ハイブリッド・バッテリー
   自動車用バッテリー ──┤
                   │                                  ┌ 開放型
                   └ MFバッテリー ─── カルシウム・バッテリー ──┤
                    (Maintenance Free)                      └ 密閉型


   ●MFバッテリー

    MFバッテリーとは、普通型バッテリーより自己放電が少なく、補水の必要がほとんどないものである。
   基本的な構造は普通型バッテリーと同じであるが、極板格子(極板の骨格となり支えるもの)の材質にカルシウム
   鉛合金を使用している。
    尚、MFバッテリーには開放型と密閉型があり、開放型にはベントプラグ(液口栓)があるが、密閉型にはベント
   プラグが無く完全に密閉されていて、電解液は極板を潤す程度しか注入おらず、内部で発生するガスは極板に
   吸収されるため、電解液の減少が殆どない。したがって傾けたり倒しても電解液の漏洩が無いため、オートバイ等
   に使用される場合が多い。


 (2)鉛バッテリーの構造

   ●極板

    陽極板と陰極板から成り、骨格となる極板格子に陽極板には二
   酸化鉛を充てんしたものを、陰極板には純鉛を海綿状としたもの
   を充てんし、使用している。

   ●極板群

    陽極板と陰極板を交互に組み合わせて、ターミナル(鉛製)を取
   り付け各極板の短絡防止に、セパレータ及び活物質の脱落防止
   用のガラスマットを挿入して、組み立てたもの。

   ●セル

    極板群を電槽に入れたもので、これで1つの電池(単電池)
   である。1つのセルの起電力は約2Vであり、自動車用バッテリー
   は、このセルをバッテリー内部で6つ直列に接続して約12Vとして
   いる。
    尚、起電力は極板の大きさ、枚数には関係なく約2Vであり、
   極板の枚数を増すことにより、容量(電気量)が大きくなる。






   ●バッテリー液(電解液)

    バッテリー内部に入っている液体。成分は硫酸と水を混合した希硫酸で、陽極板、陰極板と化学反応を起こし、
   電気を蓄えたり、放電させる。また、セル内部の電流を流す役目もする。
    一般的に電解液の比重は液温20℃にて満充電時、1.28のものが多い。

   ●ベントプラグ

    電解液を入れたり、精製水を補充したりする蓋。この蓋には小さな穴が設けられており、充放電によってバッテ
   リ内部で発生するガス(水素、酸素)を放出するようになっている。

3.バッテリーの充放電

     ・バッテリーが充電されたり、放電したりすることによって次のような化学反応が起こる。




                                  放電
                                  

                                  充電
                                  


   バッテリーには、これ以上放電してはならない限度がある。この時の電圧を放電終止電圧という。
    これを超えて放電すると、充電をしても十分に回復しない等の悪影響が起こる。

4.バッテリーの型式表示

   ●バッテリーの型式はJIS D 5301-1982に規定されていて、次表のようになっている。(一部抜粋)

型式\項目
最大外形寸法(mm)
容量
5時間率
高放電率特性(-15℃)
寿命

充電受入


(A)




総高さ
箱高さ
長さ
放電電流
(A)
持続時間
(分)
5秒目
電圧(V)
30秒目
電圧(V)
26A19R
134
162
127
187
21
150
1.6
8.0
--
250
2.6

28A19R
1.6
8.5
--
250
32A19R
24
2.4
8.9
--
275
3
28B19R
227
203
127
187
24
150
2.0
8.5
--
275
3
34B19R
27
3.0
8.9
--
225
3.3
36B20R
227
203
129
197
28
150
3.5
8.9
--
250
3.5
38B20R
300
1.0
7.2
--
250
46B24R
227
203
129
238
36
300
1.4
7.4
--
300
4.5
50B24R
1.4
7.8
300
300
55B24R
2.0
--
8.4
50D20R
225
204
173
202
40
150
3.6
8.6
--
285
5
55D23R
225
204
173
232
48
300
1.6
7.5
--
315
6
48D26R
225
204
173
260
40
150
3.6
8.6
--
285
5
55D26R
48
300
1.6
7.5
--
315
6
65D26R
52
2.3
8.1
8.0
330
6.5
80D26R
2.9
--
8.8
330


















5.バッテリーのメンテナンス

 (1)外観の点検

     ・外側ケースに割れ、変形などがないこと。
     (なぜ割れ、変形が起きたか原因をハッキリさせた後、バッテリーを交換する。)

     ・ターミナル(端子)に腐食が無いこと。
     (腐食している場合は、ターミナルをブラシ等で磨き、ぬるま湯で洗い流しす。)

 (2)液量の点検

     ・電解液は自然蒸発や水の電気分解などで水分のみが僅かずつ減少するので、定期的に点検する必要があ
     る。
     ・LOWER LEVEL以下に減少している場合は、精製水を規定レベルまで補充する。
     補充する時には、入れ過ぎないように注意する。
     ・各セルのバラつきが大きい場合は、バッテリーの交換が必要。

 (3)比重の点検

     ・各セルの比重を測定し、一様に低い場合は充電する。
     ・各セルのバラつきが大きい場合は、バッテリーの交換が必要。

 (4)テスタによる点検

     ・バッテリーテスタを使用し、始動性等の点検を行う。











 (4)充電

   ●定電流充電法

    充電の開始から終了まで一定の電流で行う方法で、一般に定格容量の1/10程度の電流で行う。

   ●定電圧充電法

    充電の開始から終了まで一定の電圧で行う方法で、13〜14V程度の電圧を掛けて行う。

   ●急速充電法

    応急措置として行う方法で、定電流充電法における電流の数倍から十倍程度の電流を流して行う。
    但し、この方法で充電を行うとバッテリーを劣化させることになる。








   ※充電を行う際の注意事項

    ・充電中は電解液の温度が40℃以上に上がらないようにする。
    ・水素ガスが発生するので換気に留意し、火気を近づけない。
    ・充電中はガスが多量に発生するので、ケースの変形を防ぐためベントプラグを外す。



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