EXHAUST GAS


1.排ガスの成分

     ・燃料の成分は、炭素数4〜10のパラフィン系,オレフィン系,芳香族系の炭化水素の混合物(ここではHC
     と称する)であるので、完全燃焼すると

HC+O → HO,CO

     つまり、水と二酸化炭素になる。
     このように100%完全燃焼すれば問題ないのであるが、現実には100%は燃焼しない。
     したがって、実際に排出される物質としては、

●無害排出物  HO(水),CO(二酸化炭素)

有害排出物  HC(燃料),CO(一酸化炭素),NOx(窒素酸化物

     このうち、HC(燃料)およびCO(一酸化炭素)は不完全燃焼による
     もので、NOxは空気中に含まれるN(窒素)と酸素が高温下で酸素
     と化合したものである。




















2.排ガスのクリーン化

     ・先に述べたように、ほとんどは無害な成分の水と二酸化炭素であるが、ごく一部有害なHC,CO,NOxが含ま
     れるため、それを無害化しなければならない。そこで必要なのが排ガス対策装置である。

 (1)排ガス浄化装置

   《触媒とは》
     ・触媒とは自体は変化せず、そのものに触れると化学反応を起こし元の物質から、違う物質に変化させること
     ができる媒体。
     

   ●三元触媒(Catalytic Converter Rhodium)

     ・三元触媒とは、有害成分であるの3つの(HC,CO,NOx)物質を
     同時に化学変化させることのできる触媒で、次のようになる。

酸化  HC+O → HO,CO
酸化  CO+O → CO
還元  NOx → N,O

     このように三元触媒は、酸化と還元を同時に行うことができるため、
     ガソリンエンジンにおいて今日ではなくてはならない装置となっている。



   ●EGR装置(Exhaust Gas Recirculation)

     ・不活性ガスである排ガスの一部をインテークマニフォールドから
     シリンダに入れ、最高燃焼温度を下げてNOxの発生を抑える装置。





   ●ブローバイガス還元装置

     ・エンジンのピストン及びピストンリングとシリンダー壁のすき間か
     らクランクケースへ、未燃焼ガスを大量に含むブローバイガス
     (吹き抜けガス)が漏れるため、これを再びシリンダー内へ戻し燃
     焼させるための装置。








   ●燃料蒸発ガス排出抑止装置

     ・フューエルタンク(燃料タンク)内ではガソリンが気化するため、
     その気化したガソリンをチャコールキャニスタ(活性炭)に一時的
     に吸着させておき、エンジン運転時にその気体をシリンダーに入
     れ燃焼させるための装置。







   ●エンジン本体の改良など

     ・より有害成分を排出しないように燃焼室の形状を工夫したり、
     過流をを起こさせ燃焼し易くしたりすることで、更なるクリーン化が
     図られている。

     ・電子制御式燃料噴射装置及び電子制御式点火装置の採用など
     その他にも様々な装置があるが、ここでは代表的な装置のみを
     記述した。
















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