電子ロボット工学科

西尾研究室

宇宙で灯すLEDは、衛星通信網の未来を照らす

西尾研究室西尾 正則 教授

キーワード超小型衛星/通信衛星網/宇宙電子システム/地球観測/宇宙観測

数千機、数万機の衛星による巨大低軌道通信衛星網が構築される時代が到来した。高度な技術と莫大な費用が必要となる、世界規模の壮大な宇宙開発プロジェクト。本研究室では、そんな壮大なプロジェクトに挑めるほどの技術を追究している。地元企業とともに超小型人工衛星「AUTcube2」をつくりあげ、2018年10月に宇宙へと打ち上げた。それは1辺わずか10cm、重量1.7kgの立方体。現在は、AUTcube2の改良となる次期衛星を製作しており、2022年の打ち上げを目指している。非常に小さいこの人工衛星は、精密な姿勢制御が難しい。そのため、現状ではレーザ光線ではなく照射範囲の広いLEDと高感度カメラを使い、2機の衛星間(400km)での光通信を計画している。LEDに使用する電気をまかなうため太陽電池パドルも搭載されている。人工衛星の姿勢制御が可能になった時点で「より速く、より遠く」光通信が可能なレーザ光線によるシステムに移行する。宇宙開発は総合工学であり、機械工学、エレクトロニクス、コンピュータ科学、航空工学など、ありとあらゆる工学分野の集合体といえる。また、プロジェクトベースの学びのなかで、JAXA(宇宙航空研究開発機構)などの外部団体との交渉や工程管理、品質保証など、社会で活躍するうえで大切なマネジメントについても学ぶことができる。

今後も製作を続けて、コンスタントに衛星をつくる力をつけることが本研究室の目標だ。蒲郡でつくられる手のひらサイズの立方体に、大きな期待が詰まっている。

 

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