電子ロボット工学科

山本研究室

眠たいと思った時にはもう遅い。予兆検知システムで事故防止。

山本研究室山本 雅也 准教授

キーワード生体医工学/眼球運動計測/ロボット制御/人間工学

運転していて眠たいと思うことは、よくある。だが、本人がそう自覚した時には、すでに認知能力や判断力は大きく劣化しているらしい。本人が自覚する前、予兆の段階でそれを検知することができれば、交通事故の確率はかなり下がるのではないか。では、どうやって? ポイントは、眼球の運動だ。この眼鏡には、頭の動きを検出するジャイロセンサと、眼球の動きを検出するイメージセンサが搭載されている。カメラの手ブレ補正のように、ヒトは見ている映像を保持するため、頭が動くと眼を反射的に頭部と逆の方向に動かす。この反射運動の「ズレ」が、本人が自覚していない眠気の予兆なのだ。

自動車運転中に眠気を予兆するには、走行中に目まぐるしく変化する光環境下において、安定した眼球運動検出を可能とする画像処理技術が必要だ。環境や個人差による計測エラーを低減するべく、開発した装置を装着し実際に高速道路を走行したデータを解析することで、課題を洗い出しハードウェアやディープラーニングの精度向上に関する研究を進めている。また、本開発は自動車分野だけでなく、医療やスポーツなどへの応用や仕事中の効率的な休憩タイミングを促すことで生産性の向上といった「働き方改革」への応用を期待している。