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国立病院機構名古屋医療センターにおける臨床試験の支援を開始しました

情報メディア学科板宮朋基准教授と国立病院機構名古屋医療センター整形外科・リウマチ科の来田大平常勤医師は、複合現実スマートゴーグルMicrosoft®HoloLensを活用した全人工股関節置換用手術(THA)用ガイドアプリを共同開発し、2018年2月9日より臨床試験を開始しました。実際の手術における実用は世界初になります。来田医師はHoloLensを装着できるように改良された人工関節置換術用の感染防護服(手術用ヘルメット)を装着しました。HoloLensで表示された骨盤の臼蓋カップの位置や設置方向のガイドを正確に患者さんに位置合わせして術野に投影表示し、手術操作を行いました。また、人工股関節の設置角度をHoloLensで表示されたガイドで確認しました。板宮准教授は手術室内でHoloLensを遠隔操作し、来田医師を支援しました。2件の手術で試験を行い、成功しました。人工股関節手術の精度向上と患者さんの予後向上の効果が期待されます。今後は実施症例数を積み重ね、全人工膝関節置換術(TKA)においても同様の試験を実施します。

本件はUMIN臨床試験登録システムに登録された臨床試験です。
UMIN試験ID:UMIN000030760
試験簡略名:AR技術を用いた人工股関節手術簡易型ナビゲーションシステムのパイロット試験
対象疾患名:人工股関節置換術(THA)が予定される股関節疾患(変形性股関節症、関節リウマチ、大腿骨頭壊死、大腿骨頚部骨折)
実施責任組織:独立行政法人国立病院機構名古屋医療センター