この度、本学をめでたく卒業され、学士(工学)の学位を受けられた機械システム工学科、電子ロボット工学科、情報メディア学科の工学部卒業生諸君、並びに短期大学士(自動車工学)の学位を受けられた短期大学自動車工業学科の卒業生諸君、そして修士(工学)の学位を受けられた大学院博士前期課程修了生諸君に心よりお祝いを申し上げます。
また、本日の式典へのご参列の保護者の皆様方にも、心よりお祝いを申し上げます。大学卒業までの間、何かとご苦労もあったこととお察しし、さらに本学に対して賜りましたご支援に対し、改めて敬意と謝意を表したいと存じます。
ありがとうございました。
さて、本日卒業される多くの諸君が社会人として進む中、工学部に編入学される学生や大学院に進学する学生もおるわけですが、来月4月からは、改めて自立の意識を強く持つことが、皆さんには今まで以上に求められます。それは、自立した人は責任と自信を持って行動でき、その責任ある行動により、人から信頼され、仕事面でも上司や社会から高く評価されることでしょう。また、経験を重ねるにつれ、改めて自立と責任の意識を強く持つことが求められます。
これからの新たな環境においても、自立する要としては、本学の教育理念でもある社会から必要とされ、それに応えて責任を果たす人材になるべく行動することであり、それはまさに本学建学の精神の体現者として、社会から喜ばれ歓迎される姿でもあります。皆さんが自立できるようになることは、皆さん自身やご家族のためだけでなく、社会においても大きく期待され重要なことです。自立した個人から成る社会こそが健全な社会につながると言えますので、皆さんによって、社会を良くする第一歩は、皆さん自身の自立に始まると言えます。
ここで、私の人生観から、自立に必要であった6点を述べたいと思いますので参考にしてください。
一.自信を持てる自分になること
二.小さくてもたえず目標を持つこと
三.自分の言動には実行と責任を持つこと
四.思いやりと意識を持って一人で行動すること
五.社会人としての謙虚さを身に付けて持つこと
六.物事の広い視野と価値観を持つこと
この六番目は、特に、現代のグローバル社会に向け、日本だけでなく世界感を持った視野と価値観が重要なことは言うまでもありません。
これらは、皆さんが自立し成長し続けられることを期待して示したものであります。もちろん、現実の躍動する現代社会において自立して行くには、このことだけでなく多くの困難・苦労があるかと思いますが、今まで培った経験を活かしながら、目標に向かってあきらめずにチャレンジし努力を続ければ、一つ一つ難局を突破し自らのチェンジ、変化を実感して必ず自立できるようになります。皆さんも、今までの経験を振り返って見てみると、自立しながら成長した自分を少なからず感じ取ることができるかと思います。
これからの人生において今までにない経験や困難に遭遇されると思いますが、先ほど申しましたように、自立に向けた努力を続けていけば、自らの目標や夢の実現にも近づいていくことでしょう。そして、何事にもチャレンジしてさらなる挑戦につなげて行って頂き、自立しながら自らを変えて成長して頂きたいと願っております。一言でいえば、チャレンジからチェンジです。
本学の卒業証書や修了証書は、皆さんが建学の精神に則って周りから喜ばれ歓迎され、社会において立派に自立していく証でもあり、本学の教育指針である「心を磨き、技を極め、夢に挑む」を座右の銘として頂き、夢を持ち、夢に挑んで生涯にわたって技術専門家として、人間として仲間とともに成長し続けられることを期待したものであります。このことを忘れずに、それぞれの新しい環境で健康で明るく活躍されることを祈念して、私の式辞と致します。
本日は誠におめでとうございます。
2023年3月14日
愛知工科大学、愛知工科大学自動車短期大学
学長 大西 正敏