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2023年度入学式を挙行しました

2023年度入学式

2023年4月3日(月)、愛知工科大学体育館にて第15回愛知工科大学大学院、第24回愛知工科大学、第37回愛知工科大学自動車短期大学の2023年度入学式を挙行しました。

学長告辞

入学おめでとうございます。教職員一同、皆さんのご入学を心より歓迎致します。

まずはじめに、本日、ここに入学式を挙行するにあたり、新型コロナ第7波が漸く全国的に減衰が見られ、来月からは第5類への移行となることから、従来に近い形態で執り行うことに致しました。入学されてきた皆さんの多くは、この3年間は、学業・生活面においてコロナ禍との闘いにおいて、学業ならびに学生生活面において大変な時期であったと思います。本学においても学生生活や教育の質の保証を維持・確保する上で多難な時期であった一方、新しい教育システムの構築にも手掛けて参りましたので、これから本学で学業を進めていく上で、より学びやすい環境を整えております。

皆さんが愛知工科大学並びに同自動車短期大学を選び、本日から一人一人が未来を託し、学び、研鑽を積まれることを重く受け止め、皆さんが卒業される時には、この大学に入り、卒業できて良かったと心から思って頂けるよう本学は努めて参ります。同時に、皆さんにも、学びの大切さ重要さをしっかりと胸に刻んで頂き、本学の教育指針「心を磨き、技を究め、夢に挑む」に則して全力を尽くして頂き、意欲と人間性と能力を併せ持ち、建学の精神である、社会に喜ばれ歓迎されるエンジニアや専門家となって自立し、夢の実現を通して社会に貢献して行くための土台をしっかりと作って頂きたいと願っています。成人が18歳からとなりましたので、皆さんにはこのことをしっかりとお願いしたと思います。

その土台作りの場となる本学は、自動車、航空、情報産業を中心とする日本の工業製造品出荷額でトップである愛知県の三河地域に位置しています。そのため、本学の周辺には多くの企業が立地しており、これらの企業と連携した実践的な教育、取り組みを行うのに大変恵まれております。また、今、話題となっておりますNHKの「どうする家康」でも、教育・文化・産業を築き上げた、歴史的にも日本を代表する地域であることからも分かります。

本学ではICT教育やDX(デジタルトランスファー)時代に即した教育にも力を入れており、工学部では3学科すべてのカリキュラムに検討を加えて、時代の求める工学教育を実現すべく、様々な取り組みを行っております。中でも、IoTやAI時代に即した学科横断型のIoT・AIエンジニアリングコースでは、企業との連携のもとに実践的工学教育を進めています。キャリア支援では、1年生からキャリア教育科目を配置し、また、インターンシップを1年生から3年生まで導入することで、早い段階から職業観を育むとともに、企業現場の実際の技術に触れ、エンジニアの仕事の凄さ、面白さを実感すると同時に、エンジニアとして仕事をしていく上で何が必要かを体験的に学び、皆さんの学習意欲が向上することを期待しています。

その他、基礎教育から研究等の支援さらには大学院進学への指導体制の強化充実などによって、大学生活において面倒見の良い大学として学内外から評価をいただいております。一方、短期大学ではすでにご承知の方も多いかと思いますが、他大学にはない自動車整備設備が整えられた近代的な自動車棟により、実車を用いた実習を中心に実践力のある整備士の養成に努めております。自動車企業からも、本学の優秀な整備士の育成のためにと、最新の国内自動車ならびに外国自動車の寄贈を頂き、他校にはない充実した最新の実習環境のもとで教育を受けられることは極めて大きな特徴と言えます。近年話題になっております次世代自動車への対応も、いち早く取り組んでおります。さらに、短大卒業後に大学へ3年次編入を行いながら1級整備士資格の取得もできる日本で唯一の教育システムを実施しています。

新入生の皆さんは、より充実した教育・研究体制のもとで本学の大学生活を始めるのですが、一方では一抹の不安を覚えておられるのではないかとお察しします。これまで以上に、何事にも自主性、自立性が求められます。大学においては、様々な場面や学業を通して、自信を持てる自分になり、自分の責任で行動し、広い視野と価値観を持った自分になれるように成長して頂きたいと願っております。

大学での生活は皆さんに多くの新しい体験や厳しい試練を課すこともあります。大学での授業や実習によって、より高度な新しい知識や難しい技術を身に付けなければなりませんが、これまでのような既にある知識や技能をまねる学び・学習だけではなく、自分自身に新しい知識や知見を生み出し新しいものを作り出すことが求められていきます。

また、大学では、講義、演習、実習、研究などの成果の他に、大学祭、クラブ活動、地域貢献も用意されております。そして、そのような大学生活の中で新しい先生や仲間との多くの出会いが待っております。また、本学所在地であります蒲郡市や幸田町、あるいは地元地域の皆さんとも共生共同する大学として様々な活動や催しに参加できる機会があります。このような大学での出会いこそ、諸君の生涯を支えてくれる有形無形の財産になります。ぜひ、大切にして頂きたいと思いますとともに、楽しく有意義な愛知工科大学ならびに同・自動車短期大学での毎日を送られますよう、念願してやみません。

大学入学までのこれまでの学習や経験に加え、今日から社会人に向けた新しい人生のスタートであると考えて、何事にも新たな挑戦の気持ちを持って、日々の学業にまた生活にも全力を尽くして、後悔のない時間を過ごしてもらいたいと思います。そして、地道な努力によって「やればできる」という自信の積み重ねが、夢の実現に向かって進んで行く原動力となるのです。

どうか、本日の入学の諸君も一日も早く本学および地域での生活や勉学に慣れ、先輩や教職員あるいは関係各位とともに社会に貢献できる実践的な知識と技術を身に付け、卒業時には、皆さんの誰もがこの大学に入り、卒業できて良かったと思えるような学生生活を送られんことを願い、告辞といたします。

令和5年4月3日
愛知工科大学
愛知工科大学自動車短期大学
学長 大西正敏