先輩たちの活躍 VOL.10

取材を通して、企業と、街と、深く関わる。

情報メディア学科

馬場 遼太郎さん(愛知県 高蔵寺高等学校出身)

取材を通して、企業と、街と、深く関わる。

「映像制作プロジェクト」は、情報メディア学科の選択科目。学生たちがチームにわかれて、蒲郡市内の企業や観光スポットなどのPR映像を制作する。自分たちで自由に映像を企画制作して、勉強になって、単位までもらえる。これは楽しそうだ…多くの学生がそう思う人気の授業だ。

 

協力してくださる企業はあらかじめリストアップされているのだが、履修登録する学生が多すぎて、全チームに行き渡らないこともある。「いいですよ、リスト外でも。でも、自分で交渉してプレゼンしてきてね」担当教員にそう言われて、馬場さんのチームが見つけたのが、株式会社イチオリ。特産の三河木綿を用いてハンカチやガーゼケット、シェードなどをつくる織物メーカーだ。

「僕らのチームは全員が蒲郡の出身じゃなくて、三河木綿という言葉自体、はじめて聞いたんですが、その色の美しさに圧倒されました。イメージがどんどん膨らんできて、どうか僕らに映像をつくらせてください、とお願いしたんです」


それじゃあまず当社のことを勉強していただきましょうか、とイチオリの社長から快諾を得て、工場を見学し、商品についてのレクチャーを受け、社長の想いをインタビューした。インタビューシーンと工場の織機のリズミカルな動きが重なる編集処理は、見せ場の一つだ。通常、こうしたインタビューは、事前に打ちあわせをして質問項目を擦りあわせているので、タレントではない一般の方の場合、原稿の棒読みになってしまいがちだが、作品に登場した同社の社長の語り口はとても滑らかだ。

「このシーンは、僕がインタビュアーを務めたのですが、特に“自然に”というような演出はしませんでした。ちょっと失礼な言い方かもしれませんが、お互いに息があったというか、共感するものがあったんじゃないかと思っています」


蒲郡の魅力、イチオリの商品の魅力を伝えたい。それを通して自分たちの技術を磨きたい。そんな彼らの意欲が、イチオリの社長にも伝わったのだろう。もちろん、その映像作品を観る私たちにも。