機械システム工学科 林寛幸

JRの確かな(?)愉しみ方:第五弾 車窓からの風景

機械システム工学科 講師 林寛幸/HAYASHI Hiroyuki

JRの確かな(?)愉しみ方 第五弾!車窓からの風景-春夏秋冬-

岡崎~蒲郡間における田園風景

通勤途中の動く電車から窓越しに撮影したため、焦点がぼけていたり、窓の反射が映ったりと写真自体は上手に撮れているとは言いがたいです。

一瞬で移り変わってゆく車窓の眺めのようにごらんください。

3月

麦の生育が、春の日差しを浴びるとともに徐々に元気を取り戻します。人も、春の気配とともに田んぼでの活動を開始します。稲の苗代の準備も始まります。

4月

麦も順調に生育を続けています。「緑のじゅうたん」の言葉がぴったりの季節です。
田んぼでは水が張られているだけではありません。この時期、下旬には田植えが始まります。ほとんど見えませんが、苗は水面からほんの少しだけ顔をのぞかせています。

5月

いよいよ植物の生育に絶好の季節が到来。
麦の穂も大きく実り、一方ではいたるところで田植えの作業が始まります。田園全体に活気が満ちいます。

6月

麦の収穫の季節。
5月までの麦畑の深緑色の風景とはまったく異なった黄金色の世界です。麦ほど劇的に季節の移ろいとともに短時間に色の変化を遂げる植物はめずらしいです。

7月

麦に変わって、今度は稲が主役です。さんさんと太陽の恵みを浴びて稲は生長します。同時にこの季節、大豆の苗が姿を現します。

8月

秋風気配が感じられる8月の終わり。早生の稲穂はすでに頭を垂れるほどに。スズメなどの野鳥にお米を横取りされては困るので、いろいろと対策がなされています。
あんなに小さかった大豆の株も大きな株に成長しつつあります。

9月

早くも稲の収穫が終わった田んぼが出現します。反対にまだまだ生育しつつある、ウリ畑、稲畑、大豆畑等が帯状の色を境にして競っています。

10月

お米の銘柄によって田植え時期と収穫時期はかなりばらつきがあります。既に稲を刈り終わった田んぼとこれから収穫を待つ田んぼのコントラストが素晴らしいです。特に朝日や夕日の時間帯の風景はピカイチです。

11月

稲の刈り終わった切り株から小さな新芽が出ています。
大豆は株が枯れてから収穫します。枯れた大豆のさやの中には、栄養満点のダイズが詰まっています。ちなみに大豆を若いまま収穫するとビールのおつまみにぴったりのエダマメです。

12月

冬枯れの季節。収穫の終わった荒れ果てた大豆畑ほど冬の季節が似合う風景はありません。
また、霧が発生しているのではなく電車の中と外の温度差がありすぎて、窓が曇っている一枚です。

冬枯れの季節。収穫の終わった荒れ果てた大豆畑ほど冬の季節が似合う風景はありません。
また、霧が発生しているのではなく電車の中と外の温度差がありすぎて、窓が曇っている一枚です。

1月

すべての収穫が終わった田園風景。
この時期は一番緑が少なくて、土壌の土色が厳しい冬の象徴です。お百姓さんたちが新年を迎えるにあたり「今年も何事もなく苗が育ちますように」と祈る1月です。

2月

そろそろ春の気配を感じる季節の到来。すでに稲の畝作りが始まっています。
うっすらと緑に染まっているのは、昨年に種をまいて、これから出番を待つ麦の株たちです。