自動車工業学科 服部幸廣

クリスマスローズの魅力 2015

自動車工業学科 准教授 服部幸廣/HATTORI Yukihiro

クリスマスローズの魅力

500ポットのクリロー

2011年5月に種を採取し10月まで適正管理後、ポットに種まき。2012年3月に発芽し、2012年4月に3号ポットにポットあげした1800株の「クリロー」は、2012年の夏を越えることができなかったり、冬に枯れてしまったりして、2013年4月には約1200株になりました。そして、2013年5月に専用用土で5号ロングポットに植え替え、およそ2年が過ぎた2015年1月現在、 5号ポット苗はおよそ500株になってしまいました。しかし、これらの株はハイブリッド種の発芽から開花までの標準的な育成期間である3年を迎えようとしています。高温多湿、強風に耐えた500株の内、花芽が確認され、種まきから4年となる今年2015年の2月から3月にかけて開花する予定株はおよそ200株。目標としていた1000株には及びませんでしたが、開花するのを楽しみにしています。

生命の海科学館で展示

受験シーズンのこの時期に受験生にエールを送る意味で、1月31日から蒲郡駅南口近くにある「生命の海科学館」の屋外ウッドデッキで、「合格の花」と称して開花予定株約150株を展示させて頂いています。入場無料のエリアからご覧いただけますので、クリスマスローズ(ヘレボルス)を是非ご鑑賞ください。(2月下旬から3月上旬が見頃です。)
この展示の様子は中日新聞(2/4)および東愛知新聞(2/5)などで取り上げられました。併せて、2/9にNHKからの取材を受け、同日、NHK総合のTVニュース番組「ホットイブニング」の中で放送されました。

写真は展示株のごく一部です。花芽は確認できますが、まだ、ほとんど開花していません。見頃は2月下旬以降。

新しい世代の成長!

2013年5月に原種の自然交配株から採取した種を10月まで保存し4号ポットに蒔いておいたところ、2014年3月に発芽しました。新しい世代の誕生です。発芽から1年が経ち成長しています。これらの株はおよそ200株。あと2~3年で開花予定ですが、原種の自然交配なので、育成が難しいのです。しかし、これまでの経験を活かして1株でも多く開花させ、「がくの色・大きさ」や「葉の色・形」の違いを楽しみに、お世話していきます。

葉の色は銅葉でも形が異なる

葉の色が緑でも形が異なる

クロアチカス、アトロルーベンス、ボッコネイ、トルカータスなどの原種株も花芽が確認できています。例年どおり開花時期は2月下旬だと思います。花芽や葉芽はまだ固く、これからが楽しみです。

ボッコネイ

早咲きのクロアチカス

ミカンの木と梅ノ木の下で開花を待っています。ポットでの育成と比較すると、お世話が簡単で株が元気です。また、花芽が例年以上に多く確認されています。黄色、黒、白、ピンク、紫など色が多彩です。2月下旬に一斉に開花するので、次の号で御報告します。

地植え株の花芽が上がってきました。

内田珈琲店での展示

蒲郡市役所の北側すぐにある内田珈琲店の入口に開花予定株を置かせて頂いています。また、店内にはクリスマスローズを押し花にした作品も展示させて頂いています。

大学内での展示

2号館1階のロビーにて、1級・2級整備士国家試験の合格祈願のために展示しています。

斑入り株のその後

一株だけ斑入りの苗ができ4年経ちましたが、斑はなくならないものの生育は良くありません。このまま成長して開花してくれることを願っています。

花壇

クリスマスローズの花は咲いていませんが、自宅花壇の花は元気に咲いています。