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製品の使いやすさを科学的に分析するユーザビリティテストを講義で実施

設計・開発におけるヒューマンファクター

愛知工科大学では、2年生後期3学科共通科目として、今年度より講義「設計・開発におけるヒューマンファクター」を開講しています。人間工学や感性工学の理論をもとに、人間にとって安全・快適で使いやすい製品の開発手法について受講学生が学んでいます。

11月30日の講義では、CDラジカセを題材として、製品のユーザビリティテストを実際に学生が実施し、学生視点で製品の操作上の問題点を考察しました。ユーザビリティテストでは、グループの学生がラジカセ操作者と行動観察者に分かれ、CDの中の指定された曲をカセットテープに録音するタスクの分析に取り組みました。カセットテープを扱った経験がない学生が操作系をコンパクトにまとめているCDラジカセを操作するのは難しく、うまく機器を操作できない様子を体験、観察する機会を得ることができました。また、観察した結果をもとに操作系の問題点を指摘し、改善策の提案も試みています。

人間にとって「やさしい」だけでなく、使うことで「快適」「楽しくなる」機械・情報システムを設計・開発することで、年齢や障害の有無に関係なく受け入れられる製品を実現することができます。本学では製品開発技術においてSDGsへの貢献が可能なエンジニアの育成をさらに進めていきます。