愛知工科大学 工学部

自動運転レベル3。その時、人間は?

ヒューマンマシンインターフェース(HMI)/人間工学/自動運転


自動運転技術に注目が集まっている。自動ブレーキや前の車について走るACC、車線をキープして走るLKASなどはすでに多くの車に実装されており、これが自動運転レベル1。それが複合されて、 加速・操舵・制動のうち複数の操作を自動車が行う、というのがレベル2。さらに、加速・操舵・制動のすべてを自動車が行い、緊急時のみドライバーが対応するのがレベル3。今、自動車メーカーやIT 企業は、レベル2から3へと急ピッチで開発を進めているところだ。でも、ちょっと待って。その時、人間はどうなっている?自動運転ではない車でも、居眠り運転や誤操作はあり得る。ましてレベル3では、ドライバーはほとんどシステムに「依存」している可能性があるため、基本、ぼんやりしている。だが、絶対に壊れない機械はない。自動運転レベル3でも、システムが「破綻」し、いきなりドライバーに権限が委譲されることがあり得る。この「依存」と「破綻」の状況で、ドライバーのコンディションはどう変化するのか。研究室では、ドライビングシミュレータを用いて、生体情報を取得、分析する研究を行っている。眼球運動を検出するアイカメラ、ステアリングに取りつけられた心拍計や血圧計、ヘッドセット型脳血流計の計測、シートの座圧センサ、唾液中のアミラーゼ濃度によるストレスチェック…。さまざまな角度から生体情報を検出し、分析するには、生体信号処理の技術と知識が不可欠だ。さらに、生理学や認知科学の基礎知識も求められる。この研究から、自動車メーカーの設計指針へのサポートや法整備への提案もできるだろう。人と機械の共生というテーマの追究は、まだはじまったばかり。だが、そういう時代は必ずやってくるし、そのための研究は、大いに期待されている。

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